難治性根尖性歯周炎、外部吸収・内部吸収・セメント質剥離など――
一般的には抜歯と判断されることの多い症例です。
しかし、感染源を適切に除去し、
条件が整えば保存できる可能性があります。
腫れや痛みが消え、炎症が落ち着くことは非常に重要です。
しかしそれだけで、歯が長期的に安全に機能する状態になるとは限りません。
歯質が大きく失われた歯や歯根破折を起こしている歯は、
感染が治まったとしても構造的には弱い状態です。
そのため、その歯をどのように機能させるかが非常に重要になります。
弱った歯に以前と同じ咬合力が集中すると、
再破折や再感染の原因になることがあります。
・咬合接触の精密な調整
・力の流れを考慮した補綴設計
・隣在歯・対合歯を含めた咬合全体の再評価
を行い、咬合力をコントロールし、再破折や再感染のリスクを抑える状態を設計します。
治療前には、
・残存歯の支持能力
・咬合接触の分布
・咬合力の集中部位
などを評価します。
弱った歯だけでなく、口腔全体の咬合支持の状態を踏まえて判断します。
虫歯治療や根管治療そのものも、できる限り侵襲を抑える必要があります。
・必要以上に削らない
・歯質を可能な限り保存する
・MI(Minimal Intervention)の考え方を取り入れる
ことを徹底しています。
虫歯治療ではダイレクトボンディングやダイレクトブリッジを選択し、できる限り歯質を保存します。さらに、歯髄(神経)も可能な限り温存することを重視しています。
深い虫歯であっても、
・直接覆髄
・部分断髄、歯頚部断髄
・シールドレストレーション
などの方法を適切に選択し、安易に神経を除去しない治療を心がけています。しかし歯髄の炎症が不可逆的に進行している場合には無理に温存すると予後を悪化させることがあります。そのため、診査・診断に基づき適切な治療法を選択します。
また、根管治療が必要となった場合も、
・形成を最小限にとどめ
・十分な薬液洗浄
・高周波機器(EMATなど)の併用
により細菌数の減少を図り、
封鎖にはMTAやバイオセラミックシーラーなど
生体親和性と封鎖性に優れた材料を使用します。
削る量を増やすのではなく、
洗浄と封鎖の質を高めることで歯を守る考え方です。
実際に、十分な感染コントロールが行われれば、
根尖病変が縮小・消失していく症例を多く経験しています。
残根状態が長期間続き歯根が極端に短くなっているケース、
セメント質剥離が広範囲に及んでいるケース
難治性の根尖孔外感染のケース
などは保存の可否に慎重な判断が必要になります。
しかし、可能性が残っている限り、
安易に抜歯という選択はしません。
下記の症例は、令和2年頃までに
他院にて「抜歯」と判断された歯を保存した症例の一部です。
※院長は下記症例のような対応は抜歯対応になる場合がございます
*アニメーション写真はカウンセリングソフトデンタルフラッシュを使用しております。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
| 午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午前:10:00~13:00
午後:14:30~19:00
休診日:木曜・日曜・祝日