様々な問題がありそうです。症状改善させるためには原因を特定して地道に排除していくしかありません。
患者さんは3年ぐらい前に根管治療してクラウンを装着してもらったが、そのときから鈍い痛みがずっと現在も続いているとのこと。
デンタルXPを撮影したところ様々な問題を抱えていそうなのでCBCTを撮影しました。
この上顎の6番という歯は、歯根が100%3根あり
根管数は3根管から4根管あります。
CTで4根管確認できたのですが、石灰化している3根管は全く治療されていない状態なのか根尖病変があり、
唯一治療されている口蓋根という根は太く削って、
太いメタルポストが装着されており、また
根充材(ガッタパーチャ)が歯根の外にとび出ている状態でした。
患者さんには症状が長引いている歯は中枢性感作が起きている可能性があり、感染源を運良く除去できたとしても症状改善には時間がかかるか改善しない場合もあるということを承諾していただいて治療を開始することにしました。
除去開始・・・
こうなったら
長尾大輔先生 考案のInternal Apicoectomy
根尖孔外に働きかけるXp-endfinisherやEMATなどを出しても、腫れが退かない場合(根尖孔外感染)。
患者さんが歯根端切除術や再植などを「外科手術は行いたくない」
や解剖学的に外科手術の不適応(上顎大臼歯口蓋根)となる場合に、私が行う方法です。
ただ、確実に行うには非常に難しい手法なので症例を選びます。
下記の症例は最近行った1例です。
このケースは前歯を根管治療しMTA充填したのですが、再度腫れの症状がでたので歯根端切除術を提案しました。しかし、外科手術はどうしてもしたくないとのことで、Internal ApicoectomyをしてMTA充填したところ腫れが退いて骨が再生してくれました。
この手法を用いて口蓋根のガッタパーチャポイントを除去していきます。
無事除去できましたので、MTA根管充填をして仮歯で経過観察をします。
術後4か月後のCT所見になります。
仮歯で様子をみて4か月後にCTを撮影しました。
骨が回復してくれて本当に安心しました。症状も時々違和感はあるもののだいぶ改善してきました。
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